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JICA 2024年度 国別研修「中央アジア 脳卒中リハビリテーション」を実施しました
2024年9月6日
2024年8月27日から9月6日に、2024年度 国別研修「中央アジア 脳卒中リハビリテーション」を実施いたしました。
中央アジアの4カ国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン)から14名の政府関係者、リハビリテーションに携わる医師や看護師等が来日しました。
中央アジア地域においては、死因における非感染性疾患の割合が増加もしくは高い水準になっており、そのうち脳心血管病による死因の割合が最も高くなっています。脳卒中は、適切な治療により死亡を免れた場合も、脳の損傷により多様な身体機能に障害が生じることがあるとともに、長期間の臥床による廃用症候群(筋力低下や関節の動きが悪くなるなどの身体機能の低下)が加わる場合も多いと言われています。
脳卒中の患者にとって、適時適切なリハビリテーションは、早期離床及び社会復帰に影響し、生活の質に直結する介入として特に重要となっています。
研修員達はリハビリテーションの重要性を理解しつつも、母国において未だ適切なリハビリテーションの提供体制が整っていないという共通の課題を感じていました。
そこで、本研修においては、脳卒中の重症度評価や介助方法、治療など、具体的な内容を盛り込み、実習を数多く取り入れることで、より実践的なリハビリテーションの各種手法を習得することを図りました。
来日した研修員達からは、患者を対象にした理学療法による回復訓練のデモンストレーション等が非常に参考になり、すべての研修が充実していて、帰国後は脳卒中患者のリハビリテーションを実践していきたいとのコメントをいただきました。
薬ゼミ情報教育センターは、JICA、同グループ学校法人医学アカデミー理学療法学科、医療法人瑞穂会とともに、中央アジアでのリハビリテーション分野における持続可能な発展を推進していきます。
関連リンク:
専門学校 医学アカデミー理学療法学科HP
医療法人 瑞穂会 HP
日本のリハビリテーションの歴史と専門職養成教育について講義
装具の調節について説明
脳卒中の重症度評価 上肢の運動テスト実演
脳卒中の重症度評価 上肢の運動テスト実演
研修最終日の修了式