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キルギス共和国における薬学生育成支援プロジェクトに関する実践報告が学会誌「薬学教育」に掲載されました
2024年9月18日
2024年、株式会社薬ゼミ情報教育センターは、研究報告書「国際的な視点に立った薬学生育成支援」を発表しました。本プロジェクトは、国際協力機構(JICA)の支援を受け、2020年4月から2024年3月まで行われました。プロジェクトでは、キルギスにおける薬学教育の改善を目指し、日本の改訂モデルコアカリキュラムに基づく新しいカリキュラムの開発に取り組みました。
キルギス共和国の薬局では、抗菌薬や抗悪性腫瘍薬を扱っているものの、薬剤師による疑義照会や服薬指導はほとんど行われていません。また、薬剤師国家試験制度も存在せず、薬学部の学修成果も十分に担保されていないため、国民のニーズに応える薬剤師の育成が急務とされています。
このような背景から、薬学教育支援をJICAの産官学連携事業として提案し、採択されました。
プロジェクトでは、JICA、キルギス保健省、大学との協議を経て、日本の薬学教育モデル・コア・カリキュラム(R4)の大項目「A(薬剤師として求められる基本的な資質・能力)」に相当する「薬剤師プロフェッショナルスタンダード(PS)」を作成しました。また、このPS到達のために、キルギスの薬学生の協力を得て学修評価と方略を策定しました。
本取り組みを通じ、今後のキルギス薬学教育の根幹となるデータの提供と、大学カリキュラムにおける臨床系科目充実の必要性を提案しています。
この研究は、学生の専門的スキルや知識の向上に貢献することを目的としており、今後の展望として、キルギスにおける薬学教育の質向上が期待されます。
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